徳田です。
 「高齢者福祉の授業を創出する」模擬授業パート5です。

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説明 「ボランティア」という行いを、もう少し日常的な言い方で言ってみ
   ましょう。
    指導案にそのことが書いてあります。読みます。


    「ボランィア」とは、言い換えれば、相手に対する「心配り」「心づか
   い」であり、「配慮」である。
    「心配り」「心づかい」「配慮」とは、「相手のことを考え、実際に行動
   にする」もののことを言う。
    ただ「思う」だけでなく、実際の行動を伴うのが「心配り」「心づかい」
   「配慮」である。
    その点、「同情心」とは違う。

    このような「心配り」「心づかい」「配慮」ができるのも、働きかける「相
   手の立場や心情」、「そのときの状況」がしっかりとできているからである。
    「しっかりと理解できている」からこそ、働きかける対象に対して、「役立
   つ」気配りや心配り、配慮ができるのである。
    「そのときの状況」を察して、

     「どのような働きかけや関わり方」が「相手のためになるのか」「役立
      つことになるのか」
  
   このような考えでなされるのが、「心配り」「心づかい」であり、「配慮」な

   である。

    「余計なお世話」という言葉がある。「ありがた迷惑」という言葉がある。
    これは、働きかける相手の「そのときの心情や立場」「そのときの状況」
   がしっかりと理解できていないから起きる状況である。
    「親切心」や「親切な行い」が、かえって「ありがた迷惑」「余計なお世
話」
   になるという例である。
    動機が「親切」でさえあれば、「ためになる」「役立つことになる」とは限

   ない。かえって、「余計なお世話」「迷惑」になることもあるのである。

    要は、どのような「働きかけや関わり方」が、「相手のためになり」「役立

   ことになるのか」ということである。このことを考えて、行動することが大切

   る。
    そのためには、働きかける対象の「立場や心情」「そのときの状況」をしっ
   かり理解することが前提である。

    このような、「相手(対象)のことを考え、実際に行動できる」気配りや気

   かい・配慮が、「ボランティア」である。
    
    「相手(対象)のためになり」「役立つことになる」心配り・心づかい・配


   が「ボランティア」である。

    このような「相手のことを考え、実際に行動できる」ボランティアの心を子
ども
   たちに育てたい。

    そのために、どのような学習を仕組んだらいいのか、どのような単元の組み
   立てにしたらいいのか。以下に示す。

(続 く)

  次回は、「高齢者福祉」の導入の模擬授業を紹介します。
  「年をとること」や「お年寄りの方」について、興味・関心を持たせる、問題意
識を
 持たせることねらった授業です。
 せる

                         「総合的な学習」(福祉・ボランティア)

「高齢者福祉」単元構想の模擬授業5  
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